すべての不安は死ぬことへの恐怖
仕事がなくなったらどうしよう。人に見捨てられたらどうしよう。将来どこに向かうのか分からない。どうなる、失敗する、居場所がない。怖い。不安だ。
悩みや不安は現実に向けられているようで、本当に恐れているのは、現実的なことではない。本当に恐れていることは、死ぬことだ。
根源的な死の恐怖。それをかき消すために、行動する。少しでもより良くなるため行動を始める。そうすると、気持ちが少し軽くなる。不安が軽減され、前向きな気持ちになってくる。
仕事、アルコール、恋愛、様々なものから、楽しい気持ちを得ようとする。もっともっと、強い刺激を求める。それは依存のはじまりだ。
何が怖い?何が不安なんだ?自分は、死ぬことを恐れている。無意識下にある、死への恐怖が発火する。現実が恐ろしいのではない。死ぬことが恐ろしいのだ。
自分は死を恐れている、そのことが分かれば、死への恐怖はなくなるか。死すら恐怖ではなくなる、それは悟りの風景だろうか。
自分は死なない、死は恐怖ではない。そう思えるだろうか。