風と緑

慌ただしい毎日を少しだけ忘れて、のびのびと綴っていきたいです

集中力を高める、または欲求に反応しない

日中、用事のために、2駅先の街まで出掛けた。街を歩いていると、たくさんの刺激がある。ラーメン屋を見ればラーメンが食べたくなり、喫茶店を見つければコーヒーとケーキで一服したくなる。レンタルビデオ店の前を通り過ぎながら「新作映画を借りようか」などと、次々に欲求が湧いてくる。用事を済ませるためだけに街にやってきたはずが、不必要な欲望を抱き、時にはそれらの誘惑に負けてしまう。

 

そもそも自分は、注意が逸れ易い人間だと思う。一つの物事に集中するのが苦手で、すぐに意識が新しい刺激に向いてしまう。最近、仕事において環境の変化があり、今までのやり方では通用しないと感じている。今以上の成果を上げ、成長していくために、集中力を高めることが必要だと思っている。

 

しかし「集中力を高める」ために何をすればよいのだろう。そう思って調べていたら、面白い記事を見つけた。

「効率的選択」で脳は注意を向け集中を高める | 60秒でわかるプレスリリース | 理化学研究所

この発表によると、人間の脳には、目や耳からの雑多な情報のインプットの中から必要な情報だけを選別する「効率的選択」というメカニズムが備わっているらしい。特定の刺激に対して「注意」を向けている間、脳の神経活動が特定の部位で増大し、それ以外の部位からの神経活動を遮り、その結果、「注意」した情報だけを認知できるとのことだ。

 

なんだか、マインドフルネスや瞑想にも通ずるような内容だが、「集中力を高める」ためのヒントになりそうな情報だ。五感からの雑多なインプットや、それに伴い発生する妄想による「突発的な欲求」に反応せず、優先順位の最も高い課題に「集中」し続けられる時間を伸ばすこと。さらに、できるだけ素早く集中状態になれること、これらを意識していくことが「集中力を高める」ということだろう。

 

とはいえ、「突発的な欲求に反応しない事」それ自体が難しいのだ。自分の場合、ある程度の時間集中していると、自動的に「そろそろ休んでもいいのでは?(怠けたい)」といった、強い衝動を伴った妄想が現れる。この妄想はとても巧妙で「サボるための口実」を次々に思い浮かべるので、抗うのがとても大変だ。この「怠けたい」という妄想も、私の思考パターンの一つなのだろう。「怠けたい」という妄想により、自我は何を求めているのだろう。また考えてみたい。