ヘルマン・ヘッセの「郷愁」を読みました
午後から外出。とはいっても、近所の公園を散歩しただけだが。
先日、ヘルマン・ヘッセの「郷愁」を読んだ。後期のヘッセ作品に親しんでいたため、ヘッセにしては、素朴でのんきな作風だと感じた
「郷愁」の主人公「ペーター・カーメンチント」は、ドイツの百姓の村に生まれた自然児だ。彼は、自分自身を田舎の人間と感じており、都会的でスマートな人達に対して、そして彼らの輪の中にいる自分に対して、常に違和感を感じている。ペーターは慣れない都会の生活に疲れ、回復するために自然の多いところに出掛けて行く。僕もこの数カ月間、自然に触れることで、少しずつ元気になってこれた気がする。自然には人を回復させる力があるのかな。
僕自身も、周囲の人達と価値観が全く合わず、戸惑うことばかりだ。ペーターは最終的には田舎に帰ることを選択したが、さて、僕はどうだろう。