何も無いところからはじめる
心の中に空洞がある。主体性がない。常に受け身。やりたいことがない。生きたい生き方がない。
穴わ、覗く。本当の自分の心を見つけて、自分のために生きるために。穴に潜る。手を伸ばす。深く潜る。
穴に潜って、驚愕する。穴に底はなかった。心の奥に、本当の自分はいなかった。何もなかった。空虚だった。空洞だった。
救い出す対象はいなかった。子どもの頃の自分はいなかった。どこまでも暗く、底がなく、ただ落ちていくだけだった。
空虚である。空である。無である。底がない。それを受け入れるしかない。本当の自分はいない。パンドラの箱の底に希望はない。永遠に虚無が続いている。
そのことを覚悟するしかない。何も無いところから、はじめるしかない。