風と緑

慌ただしい毎日を少しだけ忘れて、のびのびと綴っていきたいです

チョコレートエッグ

仕事、家庭、友人、本当にこんなことがやりたかったのか。いやいや付き合う友達、いやいややってる仕事、無理矢理に納得させようとする。「俺はこの仕事が好きだから」「この人たちは友達だから」

そうやって自分の心が分からなくなる。こんなことをやっていても、自分の感情から遠く離れるばかりだ。「◯◯さんがそう言っているから」「自分の感覚はおかしい」

自分に誠実でないものは他人に対して誠実ではあり得ない。

嘘の自分、チョコレートエッグの殻だけがどんどん大きくなっていく。膨れ上がった殻を皆が評価する。みんなが俺の殻に声をかける。そんな人はどこにもいないのに。本当の自分は殻の中。干からびたレーズンみたいにちっぽけだ。膨れ上がった空洞の中で乾いた音をたてる。