風と緑

慌ただしい毎日を少しだけ忘れて、のびのびと綴っていきたいです

俺の意識は嘘ばかりつく

俺の言っていることは、大抵が嘘だ。俺の言葉は、嘘ばかりだ。俺の意識が、嘘をついているから。

俺は他人を馬鹿にしている。誰のことも大事とも好きだとも思っていない。いや、それは嘘だ。自分が大事にされたいし、好かれたいんだ。

馬鹿な連中が、馬鹿みたいな生き方してるとしか思ってる。自分のことを高尚な人間だと思いたいからね。なぜ高尚な人間になりたがる。怖いんだ。人と世間が怖いんだ。他人の価値観に対して、「教養」「高尚」なんていう価値観で、抵抗しなければと思っているんだ。

自分は馬鹿だ。弱虫だ。自分のことを馬鹿にしてるし、嫌ってる。自分の人生と現実が大嫌いなんだ。ありのままの自分を愛すること、受け入れることができないんだ。

愛とは何か。理解することだ。受け入れることだ。自分の理想と合致しているもの、自分の理想を脅かさないものだけを愛する、そんな風にはいかないんだ。

いま目の前の、俺の人生、俺の現実。評価する必要なんてない、ただ受け入れるだけだ。

海中に沈んだ都市が、徐々に浮かび上がってきて、見えなかったその全貌が見えるようになってきている。深いところから無意識を引っ張り出して、白昼堂々晒してやりたい。のたうちまわる深海魚。本質は醜悪でも美しくもない。ただそこに、意味を持たずに転がっているだけ。丸ごと全部自分なんだ。