風と緑

慌ただしい毎日を少しだけ忘れて、のびのびと綴っていきたいです

他人がどうあれ、環境がどうあれ、自分に自信を持って前向きに生きることはできるはずだ。あいつさえなければ、と恨みを抱えた人間がいる。何年間も恨み続け、ついに「あいつ」は目の前から去っていった。しかし、恨みと不安は止まない。仕事さえなければ、あんなことをしなければ、恨みは対象を変え、心の中に住み続ける。そして、あいつさえいなければ、と、去っていった相手にまだ恨みを抱き続ける。要は対象はなんでもいいんだ。恨み続け、自分の不幸と惨めさを押し付ける対象を探しているだけだ。できない理由がほしいのだ。単にやりたくないのだ。何をやりたくないか、人生をやりたくないのだ、生きることが嫌なのだ。

苦しみから抜け出すにはどうすれば良いのか。やるべきことをやるだけだ。やりたくなかろうと、できなかろうと、目の前の人生に主体的に取り組むことだ。その先に何があるか、それは知らない。世間一般の幸せからは遠ざかるかもしれない。それでも、やるしかないのだ。

人の役に立つこと、人を喜ばせること、人の笑顔があるかもしれない。責任を楽しみと思えるか。やるべきことを、やれる範囲でやるだけだ。いつの日か、振り返った道を見て、いかに美しく楽しい旅だったのか、気付けるはずだ。